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     認知症になっている女性の一人暮らし ■周りは、分からないことをいいことに好き放題!!

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                JUGEMテーマ:認知症

      認知症になっている女性の一人暮らし

      ■周りは、分からないことをいいことに好き放題!!

       

       ある一人の女性を紹介された。

       

      その人は一人暮らしの女性80歳。

       

      それだけでは別にどうってことないのだけど。

      会ってよくよく話を聞いてみると、彼女は3階建の貸ビルのオーナー。

       

      2階と3階を別々の人に各階3LDKを家賃月65000円で貸しているらしい。

       それが、最近各賃借人から家賃の振込がなく、取り立てに行っても

      取り合ってもらえずにナシのつぶてであるとのこと。

       

       「どのくらい家賃が 入っていないのですか?」

       

      「そうねぇ、3階の人はかれこれ2年、2階の人は1年くらいはいってないかねぇ」

       

      「え、それって退去命令でも出して出て行っても らって当たり前じゃないですか」

       

      出て行ってくれって言っても出てくれない、

       

      挙句の果ては「このくそババア、何を言いやがるやかましいとの一点張り。

       

      ほと ほとどうしたらいいものやろ、困り果てていますよ。」

       

       それはそうだろう。「だけど家賃の未払いがあってもよく生活できますね」

       

      「こう見えても私は現役の頃は公務員だったんですよ」

       

      「子供ができなくて主人と二人暮らしでね。十数年前に主人が他界、

       

      いまでは私も役所をやめて一人暮らしの身ですね。


        でも、おかげさまで、年金が月30万位入りますので生活には困らないのですよ」

       

      「すごいですね。月30万なんて昔の人は年金も多かったんですね」

       

      「私の財 布の中にはいつも万札が数10枚入っていますよ。ほら見てくださいよ」

       

      (別に見せてくださいと言っていないのに、自慢そうに私に見せるのです。)

       

       それはそうとあたりを 見回して、「食事は自炊ですか?」と聞くと、

       

      「もう何年も前から料理なんてやってません。

       

      殆ど外食か出前。寿司などを頼んでいます。

       

      たまに近所のコンビニ に出かけて好きなものを買って帰りますよ」と言い、

       

      思い出したように冷蔵庫の中から「これを飲みなさいよ」と言って出されたジュース。

       

      賞味期限をみると 一ヶ月前に切れたものを。

       

      取りあえずお礼を言いながら口に付けずにおいていたのです。

       

       

       部屋の中にはある防犯用のコールセンターに繋がれている

       

      非常電話を見せてもらいました。何か部屋で異常があるとこれを押したらいいそうです。

       

      又週3回、介護のヘルパーさんが3時間来られて

       

      身の回りの世話をするからと言っていました。

       

       あれこれ聞いて大分分かってきたことで、退散。

       

      必要な資料(振込のもとになる通帳や契約書、介護事業所のファイルなどを了解を得て)

       

      を預かりました。

       

      そして、家賃の未払いの回収とそれに伴う手続きをするための委任状をもらいました。

       


       

       さあ、おいとまをしてからが大変。

       

      家賃の未収の計算をして、3階が約200万、2階が約80万くらいありました.

       

      両方の住人宛に内容証明で家賃の支 払い命令を出しました。

       

      このことは、親族にも念のために了解を得ました。

       

      内容証明を出して3日くらいして、滞納している本人から

       

      私の事務所宛に電話があり ました。

       

       「書類を見たが、こち らの言い分も聞かずにどういう了見だ。

       

      ちゃんと調べてものを言ってるのか、どこの行政書士だ」

       

      と初めから相手は興奮して喧嘩口調です。

       

      「銀行に行って通帳 の入居開始からの振込履歴を調べましたので、

       

      数字は分かっています。現金で払っていると言われるのなら領収書をお見せ下さい。

       

      説明しますからお会いしま しょうよ」

       

      「やかましい、一方的にごたごた言いやがってこちらは迷惑しとるんだ」と、

       

      かなりヒートアップ気味。

       こんなやりとりが続いて、さすがの私も堪忍袋の緒が切れて、

       

      「長期の家賃の未払いは一目瞭然、ガタガタ言わずに払えや、

       

      さもないと出て行ってもらうぞ」と言い返しました。

       

       しばらくして、相手も疲れたのか「ともかくもう一回調べてくれ、それからだ。

       

      わしも口が悪いが、あんたも口が悪い、本当に行政書士か?」

       

      と言われて電話を切られました。

       


       

       それからもう一度依頼 者のもとに行って報告をし、

       

      相手が近くで商売をしていることや夜の帰りが遅いこと、

       

      3階の雨漏りがあって補修したこと、初めは何度か現金を持ってきたこと が

       

      あることなどを教えてくれました。

       

       ともかく再計算し、譲歩しても100万近くありました。

       

      もう一度内容証明です。

       

      私も不動産会社の社長をしていますので、そちらの応援もしてもらい、

       

      取り 立てに入り、店まで取り立てに職員3人くらい行かせました。

       

       

       そうしたらちょうど本人が店におり、口論となり、相手がパトカーを呼びました。

       

      それでまた、警官を交えて話し合い、延々3時間にわたる取り立て交渉をしました。

       

      そしてその日は一旦切り上げて解散・・・

       

       

       そんなことがあったある日、相手は引っ越ししてしまいました。

       

      もぬけのから。家賃の滞納はそのまま・・・

       

      でも、家主さんはやっかいものが自ら出て行った ので大喜びです。

       

      さっそく部屋のリフォームをして入居者探しとなりました。

       

      結局頼まれてから2ヵ月で解決しました。

       

      だだで滞納分の家賃を払わずに出て行っ たということになりました。

       

      追いかけても金がありそうもなく、

       

      家賃の滞納をそのままにしていた方もわるいのでなんとも言えませんが。

       


       

       あと、2階の住人もいます。

       

      又、内容証明を出し、取り立てを始めました。

       

      2階まで行って会い、折衝を始めました。

       

      「払えないなら出て行ってくださいよ」と詰め寄り、

       

      本人が行くとこがないということで、

       

      身内か誰かから借りて滞納分を一括払ってもらいました。

       

       

       それからも滞納がないかを預金のチェックです。

       

      本人は、家主にケツかいて、ねこなで声で、機嫌を取ります。

       

      それでいてうちの者にはもう顔も見たくないと言っています。

       

      まぁ、仕方ありませんよね。

       

       それから、しばらくは 平和な日が続きました。

       

      だが、依頼者の認知症が進行し、言葉もおかしくなり、言動もさだかではありません。

       

      ここがうちの業務の限界とみて、委任を解任して もらいました。

       

      あとは成年被後見人に任せるだけです。ここまでに六ヶ月くらいかかりました。

       

      いろいろなことを教えてもらい、顔が見られなくなることで、一 抹の寂しさが残ります。

       


       

       結局、本人は入院し、 住んでいたところはそのままですが、

       

      私にはそれ以上どうしようもありません。

       

      また、この件には、別の大きな問題がありました。それは予期せぬことでした。

       

      私や職員が出入りしたことにより、

       

      ヘルパーが私どもを警戒するような目つきを するのです。

       

      初めはこちらも気にしていなかったのですが、

       

      ヘルパーに事の次第を本人が言うのならまだしも、

       

      こちらから言わなくても良いと思っていました。

       

       

       ある日、依頼者の口か ら「ヘルパーさんにはお世話になっているから

       

      帰るときにはお金を渡しているのよ」と言われました。

       

      それって法的には金銭の授受は禁止されているはずです。

       

      私も訪問介護ステーションを立ち上げてマネージャーになりましたので、そこらへんは知っています。
       それで私たちを邪魔者扱いにするのだなぁと気付きました。

       

      密かに証拠を集め、その事実を地域包括支援センターに相談しました。

       

       

       それである日、セン ターで協議をすることになり、

       

      私や私たち事務所の者と包括センターの人たち、

       

      当日分かったことですが、

       

      市の職員が2名、肝心の介護ステーションの責任者や

       

      ケアマネやヘルパーは来ていませんが、残りの者で協議することになりました。

       

      当事者がいないので、問責になりません。

       

       

       市の相談者や包括セン ターの責任者には内情を言い、

       

      相手方の責任を追及すべきだとこちらは言い、挙句の果てには言い合いになりました。

       

      ろくに本人との面談もせずに、事実を突き 詰めようとはしません。

       

      結局、最後はもの別れに状態に・・・

       

      でも介護保険制度に携わる行政や関係者の無責任な一面を知らされるあきれたシーンでした。

       

       

       結局、ケアマネ・介護 事業所・ヘルパーを解任しました。

       

      そして、新しいケアマネ・介護事業所を選任しましたので、この件は落ち着きました。

       

      お金をあげてはいけないと口うるさく 言うのですが、

       

      本人は財布から1000円、2000円と渡そうとするのです。

       

      「ダメですよ!こんなことをしては!私たちももらえないのですから、

       

      してはい けないのですよ!!」

       

       

       認知症になっている人 からお金を巻き上げようとしているのではないでしょうが、

       

      結果的にそうなってくるのは、仕方のないことなのでしょうか?

       

      やがては盗った、盗っていないの話になってくるのです。

       

      認知症はそうなると本当に怖い病気です。

       

      身内の人も周囲の人も気配りが必要な病気です。

       

      本人は悪く なる一方です。なんとか治せるものなら治したい!!

       

      家族でない以上介護の限界を思い知らされました。

       


       

       昔は現役バリバリのOLとして仕事をこなしていた女性が

       

      年をとることにより、認知症になっていくという結末・・・

       

      彼女は昔の歓迎会の写真を一枚

       

      バッグの中に大切そうに入れて、人にみせていました。

       

      「ほら、ここに写っているのが私よ」と言いながら、

       

      昔のことを懐かしそ うにしゃべってました。

       

      同じことを何回も言っています・・・。

       

      高齢の一人暮らしの方が意外と多いのです。

       

      そして他人に家や部屋を貸しているケースも意外にあります。

       

      そして高齢で一人暮らしの方が認知症になると金銭ト ラブルは必至。

       

       

      中には何十年も家賃の支払いがない状態で

       

      なかば、家を賃借人(他人)に占有されている状態でなすすべもなくお手上げ状態です。

       

      そんなときには、ご本人・家族・知合いの方はご相談ください。

       

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